ここしばらくモバイル用途でメインに使っていたのが、PanasonicのLet’s Note CF-SX1。これをNECのHybrid ZERO HZ750に移行したので、10日弱使ってみて気になった違いなどを簡単に。
サイズと重量
Let’s Note SX1と比較してHybrid ZERO HZ750は薄い、そして軽い。逆に設置面積はHZ750の液晶ディスプレイが13.3インチなのに対して、SX1は12.1インチなので、SX1のほうが一回り小さい。
本体の厚みはHZ750のほうが前部から後部までフラットに薄いのも手伝ってか、半分くらいしかない印象。実寸はそこまで差はなくて、HZ750がが16.9mmに対してSX1は25.4mmなんだけど。鞄に入れるときにサッと差し込みやすく、ほかの書類があるときでもHZ750は入れたままにしておきやすい。
あと重量。926gと1.19kgの差は300gもないんだけど、この300g弱の差はかなり大きい。モバイル用途のPCが1kgを切るというのは、スペックからはわからない大きな違いになるんだな、という印象を持った。
これだけ違うと、Hybrid ZEROの中でもタッチパネル非搭載モデルを選択して、779gの重量を体感してみたかった気もする。けどタッチパネルがあると、場所が限られるスペースで膝の上などに乗せて作業するときでも、トラックパッドで四苦八苦せずとも画面をクリックすればそれだけで済んでしまうことも多かったりして。これはこれで、思った以上に便利なんじゃなかろうか。
SX1の長所
逆にSX1の良かったところも、離れてみることでより実感していて、一番はやっぱり作りがしっかりしていること、ちょっとやそっとでは壊れなさそう(に思える)安心感。キーボードを打っているだけで、HZ750とは異なり「おお、なんだかガッシリしてるなぁ」という頼もしさみたいなものがある。
実際、数年使ってバッテリーの持ちは相当悪くなったものの、それ以外での不具合は全く生じなかった。これ、毎日持ち歩くパソコンではかなり重要なところだよね。一方、Hybrid ZEROは軽さの追求から、底面パネルがものすごく薄い作り。たまに持ち運ぶとき「ベコッ」と音がするので、変形してしまわないか、そのへんがちょい心配。
あとLet’s NoteのSXシリーズは、この重量で光学メディアのドライブまで内蔵されている。個人的には外でドライブを利用する機会はほとんどないんだけど、外出先でDVDやらCDやら読み込んだり焼いたりする機会のある人なら、かなり重宝すると思う。
それぞれ、モバイルPCとしての異なる使いやすさがある
ということで、早くもまとめ。Hybrid ZEROは、とにかく薄く、軽く、持ち運びやすい。Let’s Noteは汎用性をコンパクトにまとめつつも、「しっかり」した作り。それぞれモバイルPCにおいては魅力的な点なので、両者、甲乙つけがたい。
CPUはSX1がCore i5の2450M(2.50GHz)、Hybrid ZEROがCORE i7の5500U(2.40GHz)。2コア4スレッドなところとか動作周波数とかほとんど同じだし、そもそも行政書士業務にはそれほどのCPUパワーは不要なので、処理速度の点ではほとんど違いを感じない。(RAMはSX1を8GBに増設してるので、こちらも差はなし)
方向性やら使い勝手やら結構異なる両機種だけど、あえて共通点を挙げるなら、どちらもデザイン性に秀でて「いない」ところかな(笑)。Hybrid ZEROにしろLet’s Noteにしろ、事務用PCという印象が全面に出ているノートPCなので。
Let’s NoteからHybrid ZEROへ変えて戸惑ったところ
あとこれはLet’s NoteからHybrid ZEROへ移行した際、もっとも戸惑ったところなんだけど、Let’s Noteはホイールパッドのところに個別のボタンが配置されているのに対して、Hybrid ZEROはトラックパッド自体がボタンを兼ねていて、パッドの左下と右下でクリックできるようになっている。
これによって、Hybrid ZEROでもついボタンがある前提で指を置いてしまい、その結果、トラックパッド上に指が同時に二本置かれていると認識され、誤作動が多々発生。この部分は、10日弱経過したいまでも慣れず、意図しないピンチインやピンチアウトが頻繁に発生してしまっている。
まあ、こればっかりは使い方の問題もあるので、慣れるしかないか。