Lavie(LAVIE)Hybrid ZEROを4月から4ヶ月程度使ってみた感想。行政書士業務が主な用途なので、CPUパワーとかほとんど必要ない作業しかしていないのが前提。
1台で済ませるならオススメ
軽くて薄いから、持ち運びは本当に楽。前にも書いたかもしれないけど、ノートPCは重量1kg切ってくると体感的にはかなり違う。鞄の重さが前とだいぶ違った感触になるので、出先で何度か「パソコンを入れ忘れた!?」と勘違いして焦ったことも。
それでいてディスプレイのサイズは13インチあるので、出先の空き時間にHybrid ZEROだけである程度の作業を済ませようと思ったときも、なんとかならなくもない。(自分の場合、事務所に戻ったときは24インチの外部ディスプレイに切り替えて使っているけど)
某行政書士会の元会長さんも、どうやらこの機種を使ってるようだし(チラッと見かけた)、他にもご同業で使ってる方が何名か。液晶ディスプレイのサイズ、重量、性能、そして拡張性。行政書士業務をできるだけ1台で済まそうと思うとき、まず選択肢に入ってくる機種だと思う。いくら軽く薄いノートPCでも、SDカードスロットやUSBコネクタがないと、メインに据えての運用はさすがに厳しいので。
キーボード
これは好みの差が激しそうなので、購入を検討するときは店頭などでタイピングを試すほうが良さそう。個人的には、かなり打ちやすいし、カシャカシャと音が大きく出るタイプではないので、静かな会議室とか待合室、新幹線の車内などでも心理的には使いやすくて助かる。
まあキーボードに関しても、事務所に戻ったらBluetoothのキーボードで打ってるので、常時使ってるわけではないけど。
NXパッド
上記のとおり、キーボードは静音性高くていいのよ。いいんだけど、NXパッド(タッチパッド)のところは全体が右クリック・左クリックのボタンを兼ねてるんだけど、ここは「カチッ」と音が大きめ。しかも、左クリックはまだいいとして、右クリックが本当にやりにくい。
ここがこの機種最大のウィークポイントと言ってしまってもいいくらい。右クリックしようとして、左クリックになってしまうことや、クリックされなかったことになってしまうこともしばしば。
次の機種ではボタンとしての押しやすさをなんとか改善してもらうか、パッドとは分離独立させて欲しいなと思う。4ヶ月経っても、まだ使い慣れない。
SSDの容量
前のPCでは容量を結構気にせず使っていたにもかかわらず、80GBくらいしかHDDの空き容量が減っていなかった。そこで、今回は気にしながら使えば128GBでも十分運用可能だろうと軽く考えて購入した。ところが、SSDに関してはあっという間に使い切りそうで、いろいろ不要なプログラムなどを消して試行錯誤。
SSDは早くて便利なぶん、つい使っちゃうって面があるね。ここは最低でも256GBにしとくべきだったなと後悔。要らないもの消すとか、あまり読み書きの速度が関係ないものはSDカードに逃がすとか、使い方で今のところしのいでるけど、いちいち気を遣うのも面倒だものね。(後日、結局256GBのSSDに換装しました)
静音性
使っているのはHZ750/AABという型番の機種は、量販モデルでは最上位機種だったはずだけど、発熱でファンがブォーッとフル回転することは稀で、というよりファンがフル回転した場合でも「うるさい」と思ったことはほとんどない。
使用している限りでの発熱も、それほど気にならない。とはいえ、前述のとおり書類作成が主なので、あまり負荷をかける作業はしてないし、事務所に戻ったらBluetoothのキーボードなので本体に常時触れているわけでもないけど。
携帯性
軽くて薄いので、鞄に入れやすい!Lavie Hybrid ZEROの前にメイン機種として使っていたLet’s noteのSX1も、そこまで重いという機種ではなかったんだけど(下の画像のとおり、サイズ的にはHybrid ZEROよりLet’s note SX1のほうが一回り小さい)、Hybrid ZEROの薄さが自分の使い方ではメリット大きいかな。
職業柄、様々な書類を鞄にギュウギュウ詰め込むことが多いので、小さくても厚みがあるPCでは、余ったスペースに収納しにくい。その点、薄いHybrid ZEROは最後にスッと差し込めばいいので楽。
もっとも、持ち歩きやすいという意味では、Macbookのほうが薄さもサイズもよりコンパクトなので、さらに楽。ただし行政書士業務においては、1台目にMacは運用が難しい。また、MacbookはUSB Type-Cポートが1つだけしかないので、結局アダプターも持ち運ぶことが多く、そのあたりで一長一短が激しい。
Hybrid ZEROは、A4サイズのコンパクトな鞄にもスッと入る。薄いので厚みはあまり気にならずとも、とはいえ横幅はさすがにギリギリ。
剛性感
これが思ってた以上にない、ような「気がする」。力を加えると全体的にたわむ感じがあるし、タッチパネル液晶の画面もガラスではなく、フィルムみたいなふにゃふにゃした印象(表面が波打って見えるから、よりそう思ってしまう面もあるとは思うが)。
なので、全体としては「柔い」雰囲気を受ける。でも数ヶ月持ち歩いた限りでは、「柔い」けどそれが「弱い」に直結しているわけでもなさそうで、実は柔よく剛を制する機種なのかなとも思えてる。
でもさすがに、前機種のLet’s noteに比較すると、やっぱり剛性感はかなり薄い。たまにLet’s noteを使うと、タイピングするだけで「おお、こんなにも安心感が?」と驚くもの。逆に言えば、前機種がLet’s noteでなければ、比較対象としての柔い印象はもう少し薄かった可能性も。
頻繁に、かつ、あまりノートPCに気を遣わずに持ち歩きたいという人には、Let’s noteのほうが合っている。特に満員電車が通勤ルートに入ってる人は、この2機種では安心感が相当違ってくるはず。
塗装
シルバーではなくブラックを使ってるけど、これはあまり強くない。購入して開封直後、既に「これって塗装が剥がれそう」って印象を持ったんだけど、4ヶ月使っていても端とかヒンジ部分とか、小さくだけど少しずつ剥がれていってる。
傷がつくの嫌いな人は、保護ケースとかでしっかり包んで鞄に入れるべき。自分は、カバーとか全く使わないもんだから、早々に剥がれてきてるのもあると思う。
あとカラー的にはシルバーのほうが傷が目立たなそうなんだけど、シルバーだと上位機種が選択できなかったりして、ここはやっぱり自由度が低い。というか、どのPCメーカーさんも、カラーと性能は妙な関係性を作らないでほしいなと思う(Let’s noteも、最近は上位機種がブラックって風潮で、シルバー選択しにくくなってるし)。
それと、傷ではないものの、ブラックは表面がざらついた仕上になっていて、これが他の物とすれるとすぐ白い後になる。削れてるのはこのノートPC自体ではなく、擦れたほうの物かもしれないけど、これがまた意外と目立つ。ので、気になる人には気になりそう。
コネクタ類
本体左側には電源以外に特になく、右側にディスプレイポートとUSBポート2個、そしてSDカードスロット1個が配置されている。まあまあ使えてるけど、左側にUSBポートがあったLet’s note SX1からの置き換えなので、左に1個でもあれば、より使いやすかったかなと思うことも。
デスクトップ置き換えとして1台で運用してるので、USBポートは2個じゃ足りない。ついでにSSDの容量不足対策としてSDカードスロットには64GBのが刺しっぱなし。なので、SDカードスロット付のハブを買い足した。
まとめ
もう結論は冒頭に書いちゃったけど、1台で回すなら必ず選択肢に入ってくる機種だと思う。ここまでの間、使っていて特に挙動が不安定ということもなく、処理速度で不満が出ることもなく、持ち運びしやすくて「どこでも事務所」化に十分貢献してくれている。
反面、NXパッドの右クリックがしにくくて塗装とか外面は傷や跡がつきやすい。また本体が衝撃に強いのか弱いのか、耐久性があるのかないのか。本体が比較的簡単にしなるわりに故障には繋がっておらず、どっちなのか分かりにくい。
耐久性の面では、1年を超えて使ってみるとまた違った感想になるかもしれないので、機会があればあらためて記事にしてみようかと思う。